今季トレンドのミニスカート、
許されるのは何歳まで?
ファッションアイテムを選ぶにあたって、必ずついて回るのが年齢とのバランス。
この秋冬から、きっと来年の春夏まで続投するであろうミニスカートのトレンドはまるで踏み絵のごとく
コンプレックスと好奇心のジレンマを引き起こします。
「好きだけど歳が…」「かわいいけれどおばさんだし…」——そう思ったらぜひ、ご一読ください!
いつのまにか年齢が重荷になっていた
大人のおしゃれとファッション
「ミニスカートをはいていいのは何歳まで?」
そう聞かれて、ズバリあなたはなんと答えますか?
大学生まで? 20代まで? 30過ぎても若々しければよい?
実は今回の記事は、LIV,でもさまざまな企画を担当するフリーエディターの乙部アンが
自身のブログで書いた記事が元ネタで
公開から4年以上が経っても毎月トップにランクインしていたほど
常に読まれていたかなりの人気記事。
そのことからも、多くの人たちが
年齢によって何を着ればふさわしいか、イタく思われないかに
頭を悩ませていることがわかります。
脚の形、膝のたるみが浮き彫りになるミニ丈ボトムは
どうしても年齢とセットで「それを着てもいいかどうか」を考えてしまう傾向にあります。
どんな場面でも名前とセットで年齢が公開されるのが
当たり前の環境で育った私たち日本人には
自然とこびりついている考え方かもしれません。
前回のファッション企画でまさにミニ丈ボトムを取り上げましたが
好評をいただいた裏に「大人でも、はいていいのでしょうか?」「かわいいとは思うけれど勇気がありません」
という声をいただいたのも事実。
では、もしあなたがミニ丈ボトム(もしくは“若い子のもの”と言われがちなアイテム)に
ちょっとでも心惹かれているとして。
トレンドを取り入れるのはマスト…という強迫観念からは
さすがにもう卒業している前提で、お話を続けましょう。
「着てもいいかどうか」を決めるのは
年齢ではなくセンス!
着る服にボーダーラインなんて本当はありません。
もちろん、年齢を重ねることはバージョンアップに等しいですから
そのときどきで、どんなバランスや素材、デザインが素敵に見えるかを探る必要はあります。
けれどそもそもは他人にとやかく言われる筋合いはないし、好きな服を着ればいい。
私たちがごくごく狭い感覚の中で「これはアリ」「さすがにナシ」と決めているだけの
ぼんやりとした概念に振り回される必要はまったくないのです。
日本ではすべてにおいて30歳がひとつのボーダーラインになっている傾向がありますが
海外に行ったらマダムもミニスカートをはくし
おばあちゃんがビキニでビーチを闊歩する様子はめずらしいものではありません。
それを「外国人とはスタイルが違うから」で片付けるのは…今どき古いしもったいない!
生まれ持った何かがなければ選択肢が狭められるという現実は、
ファッションの世界においては工夫次第でどうにでも変えられます。
だからはっきりと言います。
ミニスカートは何歳になってもはいていい!
いいのです。似合うなら、好きなのなら、何歳だって。
イタく見えるのが嫌なら、言い訳するよりセンスを鍛えましょう。
たしかに10代の頃だったら何も考えず、勢いさえあればかわいく見えたかもしれない。
けれど、自分のいいところもキライなところも知った今チャレンジするファッションには
それを大きく超える揺るぎない知性が光っているはずなのです。
とある打ち合わせでファッション界の重鎮はこう言いました。
「もしかしてミニがこんな風に、大人のトレンドとして取り上げられるのは最後かもしれない。
だからみんなに知ってほしい、それをはくことで得られるおしゃれの高揚感を」。
この言葉は私たち大人の女性にとって、
ミニボトムをはじめとしたすべての冒険ファッションに言えること。
だから、人それぞれ価値観も見え方も違う年齢を気にするよりも
まずはセンスを磨く努力をするほうがずっと健全。
「今までの常識とは違うけれど、似合っていてとっても素敵よね」
——そう周りに言わせてしまう圧倒的センスを。
LIV,的 ファッション哲学
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