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“似合わないけれど好きな服”——
大人は着続けてもいい?
それとも、あきらめるべき?
今月からスタートした連載「LIV,的 ファッション哲学」。
初回のテーマは、見た瞬間ときめく、でも着こなせないから避け続けている“似合わないけれど好きな服”との付き合い方について。
おしゃれやファッションに迷える大人の皆さんの
小さなヒントにしていただけたら嬉しいです。
“似合わないけれど好きな服”は
たった5mmの差で最高に似合う服になる!
だれしも“似合わないけれど好きな服”ってあると思います。
たとえばいつもより顔が大きくみえるタートルネックのニット。
肩幅の広さが際立つパフスリーブのブラウス。
太ももやおしりのボリュームが許せないスキニーパンツ…。
自分には似合わない。でも、惹かれる。
特に最近は骨格診断やパーソナルカラーなどが流行していて
似合う服を着ることがセンスの証、のように錯覚されていますから
とくに大人の間では暗黙のルールとして「なんだか失敗できない感」が蔓延しています。
だから服を買いに出かけても
気になる、着てみたい、デザインが好き…だけど
自分では着られないなと自己判断している服ってありますよね。
年齢を重ねるほど自分を客観的に見るのも上手くなってくるから
好きだけれど避ける服って、ますます増えるかもしれません。
でも“似合わないけれど好きな服”は
ちょっとした工夫で“最高に似合う服”に変えることができます。
たとえば先に挙げたタートルネックのニットは
ネック部分の長さが5mm違うだけでサクッと似合ってしまう場合があるし
ガタイがよく見えるために避けていたパフスリーブのブラウスは
素材を変えるだけで、すんなり着こなすことができる。
腰回りに自信がなくて、自分では絶対ナシ! だと思っていたスキニーパンツも、色違いにチャレンジしただけで
ワードローブの定番に昇格することだって
夢物語なんかじゃありません。
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好きな服だけが持つ、特別な魔法
もちろん、大人は潔くあきらめることが大事なときもあるし
あれやこれやに手を出すよりも
着るものは厳選するほうがずっとずっと素敵になれる。
ファッションの場合はとくにその偏りが個性やスタイルとなって
着る人をより美しく見せてくれるからです。
こだわりという軸さえあれば
いつも同じような格好でいることを恥じることはまったくないし
それが「いつも素敵」につながるのですから、まったく問題ないのです。
けれど、好きなものを横目に
まあまあ似合うもので済ませている場合は話が別!
なぜなら“似合わないけれど好きな服”は
あなたがそれを纏うことで
似合っていてもたいして思い入れのない服では不可能な
オーラと魅力と存在感をすべて引き出してくれるからです。
そう、まるで魔法のように。
断言します。
好きな服を着ている人は本当に美しい。
自然と湧き上がる笑顔や常にワクワクしている気持ちが
見た目にもはっきりと表れるから。
それが万が一、最初は似合っていないアイテムだったとしても
色々と工夫して着ているうちに、誰にも真似できない
あなただけの魅力を最大限に輝かせくれるのが
“好きな服”だけが持つパワーです。
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なによりも“ときめき”は
運命の服にたどりつくためのアンテナ
一方で「大人になったら好きな服より似合う服」というのがこれまでの定説でしたので
今回お届けしたLIV,的ファッション哲学は
世の中の流れからは逆行しているかもしれません。
けれど、おしゃれはもっと自由でいい。
好きな服を着てもいい。
T.P.Oに合わせる毎日の中で
自分のためだけにおしゃれをする日があってもいい。
大切なのは、ときめいた服をどうにか攻略しようと試みること。
つまりあなたが「似合わなくてもその服が好き」という
直感や情熱を許すこと。
それがここぞのときに絶対頼れる一着だったり
自分が着ていて心地よく、周りからも褒められる
運命の服に出会う第一歩にほかなりません。
正解だけにこだわらないおしゃれをたくさんしましょう。
ファッションのプロにならなくていい、自分を最高に素敵に見せるプロになりましょう。
古い方程式に当てはめてだれかの着こなしを批評するよりも、
そのこだわりで自分のおしゃれを育てましょう。
今の時代に多様性が絶対不可欠なのは
ファッションの世界も同じです。
LIV,的 ファッション哲学
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