今さら聞けないファッション・ワード

あなたもすでに持っている!?
この春トレンドの“バスクシャツ”

2022.04.25

細かく枝分かれしているうえに、時代によってコロコロ変わる。知らなくたって仕事には支障がない ——。
…かもしれないけれど、知っていると服選びがぐっと楽しくなる、それがファッション用語!
なんとなく読むだけで、なんとなく身についてしまうのがこの連載「今さら聞けないファッション・ワード」。
今月は、誰もが知っているはずなのに名前には馴染みがない“バスクシャツ”をピックアップ。

written by LIV,編集部

バスクシャツって実はあの定番アイテムのこと!

今季SNSや雑誌でちらほら見かける“バスクシャツ”という用語。
いまいち聞き慣れない名前に「ファッション業界め、また新たなトレンドを仕掛ける気だな」なんて思った人、いるかもしれません(笑)。
でも実はこれ、簡単に言ってしまえばボーダーカットソーのこと。
この季節を代表するファッション、いわゆるマリンルックには欠かせないアイテムゆえに
色違い、素材違いで持っているなんていう人も少なくないはず。
老若男女に愛されているベーシックアイテムとも言えますよね。

”バスクシャツ”の由来とルーツ

バスクシャツのバスクは、ピレネー山脈を挟んでスペインとフランスにまたがるバスク地方を指していて、
そこに住む漁師や船乗りが着ていたアイテムがこのボーダーカットソーだったのが由来。
フランス海軍の制服として登用されたり、作業着として区分されてきたこともあり、おしゃれかつ実用的なアイテムと言えます。

すべてのボーダートップス=”バスクシャツ”?

厳密にいうと本来のバスクシャツとは
着脱が楽にできるボートネックで、作業がしやすい九分丈袖であり、なおかつ風を通しにくいカットソー地のボーダー柄トップスのことを指します。
しかしながらファッション用語としてラフに使われる場合は、ボーダー柄トップスの総称としてゆるく用いられることもあるでしょう。

「変わらないために変わり続ける」
世界中で愛される“究極のベーシック”

見慣れた定番アイテムも、新たなファッション用語を通してルーツを辿ってみると
これまでとはまたひと味違うアイテムに見えてきませんか?
そしてより愛着が湧くのではないでしょうか。

また、このトップスのようにどんなに王道のアイテムといっても…いえ、王道中の王道だからこそ
その普遍的な魅力を持ち続けるために、毎シーズン形や素材が少しずつアップデートされています。
変わらず素敵なものは、変わっていないように見せるため常に進化を続けているのですね。

この春夏も多くのブランドが展開しているバスクシャツ。
色やシルエットはもちろん、ボーダーのピッチ(間隔)によっても見え方が全然違うので
気合いを入れて“MYベストな一着”を探すのも楽しそう♡
種類が豊富に出回るトレンドの波が、運命の出会いを後押ししてくれそうです。
ぜひこの機会に、究極の定番を自分らしく取り入れて。


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